(1) 共同受注拡大事業 【担当社名:タカワ精密、オリエント精密、佐藤技研】
当該グループは川上・川下で一貫した対応が可能な構成が特徴であるが、さらに下記の役割分担を徹底し、受注共同化の拡充、福祉製品分野などの新規販路開拓に取組み、各々の強みに徹した工程分担を図る計画である。
- ①幅広い取引関係と組立て能力を持つタカワ精密・オリエント精密が、提案技術営業による受注活動を重点的に展開し、当面は既存事業の得意分野、将来的にロボット、および医療・福祉分野を主眼とした受注拡大をめざす。また、新製品のイベントでの展示販売など情報発信に実績を持つ佐藤技研が、グループ事業の広報を担う。
- ②タカワ精密が、グループとして一貫した企画・設計を担当する。
- ③丸物分野で、旋盤加工を須田製作所・大場鉄工所、円筒研磨加工をオリエント精密が主に担当する。
- ④角物分野で、一次加工を高木工業、フライス加工を高木工業・ワイティ精密・大場鉄工所、マシニング加工をタカワ精密・オリエント精密・トライ金型・志賀製作所・末永精工・佐藤技研、ワイヤ放電加工を、佐藤技研・タカワ精密、形彫放電加工をタカワ精密が主に担当する。
- ⑤溶接・板金分野が、水野製作所が主に担当する。
- ⑥組込をタカワ精密が主に担当する。
- ⑦納品をタカワ精密・オリエント精密・佐藤技研が主に担当する。
(2)技術力強化事業 【担当社名:志賀製作所、須田製作所、大場鉄工所、水野製作所】
福島県が主催する相双技塾および南相馬市などが主催する「ゆめサポート」の講習など、これまでもグループで参加してきた技術力アップの共同事業をさらに継続的に実施し、特許開発・新分野開拓に備える。また、グループ独自の事業としてテクノアカデミー浜の講師の招聘や県内外の先進工場の視察研修会を強化する。
上記事業と並行し、グループ内での人材交流を進める。
(3)地域貢献・人材育成事業 【担当社名:トライ金型、ワイティ-精密、高木工業、末永精工】
グループ従業員でもOBが多い県立小高工業高校は、仮設校舎で再開したものの、実習の設備環境が不十分なままとなっている。グループでこれまで受け入れていたインターンシップをさらに強化するとともに、不足する設備・工具などの貸与・技術指導員の派遣などの支援をグループとして実施する。これら教育支援の過程で、地場専門企業としての特徴と就業環境への理解を進め、就職・労働力確保・地域人材育成につなげる。 さらに、地元のお祭りなどのイベントの機会をとらえ、積極的に出展し、ものづくりの楽しさを伝えることで、地場産業としての役割をアピールし雇用拡大につなげる。